賃貸物件に住むにあたって、ほかの入居者との騒音トラブルが心配な方も多いのではないでしょうか。
しかし、音を立てないよう常に気にして暮らすのは大変なので、あらかじめ室内に対策しておくのがおすすめです。
今回は、賃貸物件でできる防音対策を、床・壁・天井にわけてそれぞれご紹介します。
賃貸物件でできる床の防音対策
床の衝撃音には、低くて鈍い「重量床衝撃音」と、高音域の「軽量床衝撃音」の2種類があります。
これらの音は人が走り回ったり、ものを落としたりする振動によって発生するものなので、振動を抑えるための対策が必要です。
賃貸物件の場合は原状回復の義務があるため、退去時に撤去できる内容の対策を考えなければなりません。
もっとも手軽なのが、防音カーペットを敷く方法です。
部屋全体の床に対策したいのであれば、防音マットや防振マットを敷き詰めてしまうのも良いでしょう。
ジョイントマットタイプなら汚れた部分だけ取り替えることも可能なので、小さな子どもがいる家庭などにおすすめです。
賃貸物件でできる壁の防音対策
壁の防音方法には、音を吸収して小さくする「吸音」、音を跳ね返して壁をとおらないようにする「遮音」、ものがぶつかったときの振動を小さくする「防振」の3種類があります。
これらの原理を用いて作られている防音シートを壁に貼れば、簡単に防音対策が可能です。
ただし、さまざまな種類の防音シートが販売されているため、自分にとって使いやすいものを慎重に選ぶ必要があります。
たとえば、高い防音効果を発揮するために厚さのある防音シートを選ぶのは良いことですが、貼るのに手間がかかってしまう可能性があるでしょう。
また、接着剤やクギなどを使わないと設置できないものは退去時の撤去が難しくなるため、賃貸物件には不向きです。
賃貸物件でできる天井の防音対策
とくに音が響きやすい構造の賃貸物件だと、天井の防音対策も必要です。
上の階からの足音やテレビの音などに悩まされているようなら、天井にも防音材や遮音材を貼り付けてみると良いでしょう。
シートタイプやパネルタイプのものも市販されているので、自分で貼ったりはがしたりしやすいものを選ぶのがおすすめです。
吸音効果と遮音効果のあるものを組み合わせれば、さらに効果がアップします。
まとめ
賃貸物件でも、床や壁・天井の防音対策にはさまざまな方法があります。
防音対策をするかしないかで生活するうえでの快適度も大きく変わってくるため、自分で対策しやすい方法を探して実践してみると良いでしょう。
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